まりちゃんこととりごえまりさんが「バートックで個展をするからね」ってジェインに連絡してきてくれました。
その頃、実はまだわたしの中でも迷ってたし、うちの会社の中でも賛否両論があって結論を先のばしにしてたことがあったんです。
『京橋のギャラリーと二階事務所の移転』
ひとつは、上の会社の人たちが次々に退社したこと。
みんながジェインのおとうさんと間違えていた人は部長さん(社長にも見えますよね)。あとおばさんと、展示の女の子に「ごはん食べにいかない・・」なんて、よく声をかける社長だけが残ったんです。
それで、火が消えたみたいに寂しくなっちゃって。お隣の骨董屋も引っ越すって言ってたし。
『ビルの老朽化』『水まわりに限界がある』こともあって、引越しを検討してたんです。
銀座・京橋界隈は、地価の高騰・立退きなどもあり、家賃はどんどん高くなっています。
ジェインをビルのオーナーと勘違いする人も多いけど、残念だけど違います。
ギャラリーの経営者は、土地持ちの人が確かに多いですね。ジェインが尊敬する銀座一丁目のギャラリーも大資産家。
おまけに1階で店舗を捜すとなると、至難の業。
不動産屋も、物件探しを投げてしまうところもあります。
30坪・50坪の空き店舗はありますが、家賃は軽く100万を越えてしまいます。高い絵画を売るところ以外は無理かも。
1階を望まなければ、すぐ見つかるんですけど・・。
家賃も半分以下で済みます。
2階部分なら階段を上がれば良いわけだけど、3階以上はエレベーターに乗るという『お客さんをギャラリーに誘導する』という高いハードルがあります。
『通りすががりの人に来てもらうのは難しい』と、何人にもアドバスされました。
それでイメージしたのが街の花屋さん。
2階の花屋さんは見かけないでしょ!。
こじんまりきれいで誰でも入りやすい。
これをコンセプトに場所探しました。
そんなわけで、バートックはどうしていくか悩んでいた時期です。
まりちゃんの申し出はとってもうれしかったけど、個展の日にちが決まって準備が進むのに、途中でバートックの場所が確保できなければ、迷惑かけちゃいます。
それで誰にも話してなかった事情を相談しました。
まりちゃんの「その時はその時、無理しないでいいよ・・」って言葉が、ジェインの気持ちを軽くしてくれました。
銀座一丁目にあるホテルモントレーのすぐそばの20坪ぐらいの1階部分を貸してもいいよって持ち主がでたんだけど、自分のところで食べ物屋にするってことになって話は流れて・・・。
二転三転して今の場所に落着いたんです。
希望より広さが狭いことで迷ったんですが、オーナーがしっかりしていて良い人ってのが決めて。
いろいろあったけど、まりちゃんにも迷惑かけないで済んでほっとしました。
何日か前にまりちゃんが新しいバートックを見に来て、ギャラリーの寸法を測っていきました。
普通はHPなどでも間取り図って公開してますよね。
バートックはつくっていませんでした。
京橋のときは、ひげおやじのまつばらあつしさん制作のものがあったんですけど(笑)。
今回はまりちゃんが「使ってね」って、作って送ってくれました。
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